笹部新太郎翁とさくらコレクション

第17回西宮博物館・資料館連携講座「笹部新太郎翁とさくらコレクション」
2014年3月26日(水)を聴講した感想をご紹介します。

現在白鹿記念酒造博物館で開催されている『笹部さくらコレクション
-暮しの中にみる桜-』展の担当学芸員の柴橋明子さんに、展示品の
見どころなどを解説してもらいました。

2014.3.26.  白鹿

大阪の造幣局をはじめ西宮の夙川公園や越水浄水場の桜にもかかわった
笹部新太郎は明治20(1887)年に大阪で生まれ、父親に「人に使われて
給料をもらう会社員にはなるな」と言われ、日本人の心のよりどころと
なっている桜に興味を持ち大学生の頃から研究するようになったそうです。
晩年は神戸市の岡本に住み昭和53(1978)年に亡くなり、生前親交の
深かった八木米次元西宮市長らとのかかわりで遺品の桜コレクションが
西宮市に寄贈されることになりました。

この桜のコレクションというのは、宝塚の武田尾に所有していた演習林
「亦楽山荘(えきらくさんそう)」での植物の研究に関する道具や資料だけで
なく、書画や工芸など美術品が数多くあります。
また千代紙やマッチ箱や箸袋など桜の柄の物はなんでも集めたという
桜マニアぶりがよくわかる見て面白いコレクションです。

毎年春には特別展として桜のコレクションの展示があるのですが、今年は
暮らしの中で使われる工芸品を主に取り上げているので、食器や文房具と
いった親しみやすいものが多くてわかりやすいと思います。
中でも私は酒器の特に盃がかわいらしくて好きなので、酒は飲めないけど
たくさん収集したという笹部さんに親しみを持ちながら楽しく見ました。

2014.3.26.  白鹿 2014.3.26.  白鹿

4月6日の西宮さくら祭の日には割引もあるので、お花見ついでに
美術品でのお花見も面白いと思いますよ。

 

『笹部さくらコレクション-暮しの中にみる桜-』
2014年3月19日(水)~2014年5月26日(月)
———————————————————————–平成25年度の西宮博物館・資料館連携講座はこれで終了ですが、来年度も
引き続き開催されるようですので楽しみです。

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