
オープンまで二週間と迫ったキッザニアでは、機材の据付や、什器や商品の搬入、各パビリオンでのスタッフ研修など最後の仕上げで大忙し。
ららぽーとからエスカレーターで上がるようになっている。
下からはガラス越しに飛行機の機首の部分が見えて、わくわく感が高まる。
エスカレーターで上がったところは、飛行機の搭乗口のカウンター。
ここがキッザニアの入り口。
「キッザニアでは、どこの国でも入り口が空港になっているんです。つまり、ここはキッザニア国への入り口なんです。」という事を教えてくれた。
キッザニアの中は、約2/3サイズのこどもの国の街並み。
しかし空港のカウンターはまだ通常サイズ。
ここでシティマップと50キッゾのトラベラーズチェックをもらって、キッザニア国へ入国すると、夕暮れ時の街並みが広がっている。
「キッザニアでの挨拶は、いつも『こんばんは』なんですよ。ここは、こどもが大人になれる場所なんです。」
普通なら、暗くなったから帰っておいで…と言われる時間帯に設定してあるのだとか。
こんな細かい所から、きちんとストーリーが出来ている。
こういうこだわりが、とびっきりの楽しさに繋がっているのだろう。
キッザニアに入った広場のまん前には「おしごと相談センター」のパビリオンが。
「もう、どこに行こうかとはっきり目的を持っているこどもさんもおられますが、ここでお仕事やアクティビティの相談ができます。
街中の道を歩くのは保護者も自由に歩けるが、その道に面した建物の中はこどもだけの世界。
デパート・アーケードもあり、そこでは自由に買い物もできる。勿論支払いは、キッゾ。ただし、保護者は建物の中には入れない。
「お国柄でしょうか。キッザニアの生まれたメキシコでは、キッゾを手にしたこども達は買い物を楽しんだり、サービスを受けたりと楽しみますが、日本のこども達は、まず仕事をしてキッゾをためる傾向にありますね。『ここはお金を払って体験するアクティビティなんですよ。』と説明すると、『じゃぁ、後にする!!』ってね(笑)」
お仕事やアクティビティは大体30分前後。
そこで仕事をすると5キッゾから8キッゾのお金がもらえる。
勿論、銀行もあるので預金したりキャッシュカードが作れたりする。
カウンターの向こうの銀行員もこども達が体験できる。まさに、こどもの国だ。

街の中は二階建てになっていて、50以上のパビリオンに80以上のアクティビティがあるという。
飛行機の中ではパイロットやキャビンアテンダントの体験ができ、消防署や警察署、建設現場、ベーカリー、すし屋、ホテルに病院、歯科医院や理容店、印刷工房に劇場、自動車工場、運転免許試験場にレンタカーやガソリンスタンド、新聞社やラジオ局、証券会社や裁判所…本当にお見事!!と言うほかない。
大人が建物の中に入れるパビリオンの一つが劇場。
ここでは、ファッションショーのモデルやマジシャンになった我が子の写真を撮る保護者に人気と言う。
電線の修復を行う作業車や、街で急病の人を助けに行く救急車、火事現場に出動する消防車などはスーパーバイザーが運転するが、現場での作業はみなこども達。
運転免許証を発行してもらってレンタカーに乗れるのは指定のエリアだけ。レンタカーを乗ったらガソリンは満タン返し。そのガソリンスタンドも、勿論それぞれがこども達。
声優になったり、印刷会社で製本したり、新聞記者になったり・・・とDVDや本、新聞など自分の作品を持ち帰る事ができる所もある。
科学研究所では顕微鏡で菌の研究をしたり、マヨネーズやハイチュウを作ったり、ネイルアートやメイクアップなど、本当に大人でもやってみたくなるメニューが揃っている。
本物そっくりなユニフォームに身を包んで、大人になりきっての仕事体験は、楽しみながら社会の仕組みも勉強できる場ともなっている。
取材中、ふと楽しそうな音楽が流れてきた。途端に忙しくされていたスタッフの方達が通路へ出てきてダンスを始めた。
これは一日二回の入場時間にこども達をお出迎えするダンスだそう。
皆さんの楽しそうに踊っている姿を見ているだけでワクワクした。
3歳から15歳までが対象の施設。
年齢によって仕事の内容や難易度などが違うだろうし、興味の対象も変わってくるのだろうが、お母さんが恋しくて泣き出す子もいるというからスーパーバイザーも大変だろう。
付き添いの保護者は、こども達の様子をパビリオンの外から見たり、フードコートでお茶を飲んだりして過ごせる。大人だけが入れる静かな保護者ラウンジも、一角にきちんと用意されていた。
3歳未満のこども達が保護者と一緒に遊べるパビリオンもあり、授乳室やおむつ交換台も完備。赤ちゃんがいるママでも安心だ。
キッザニア甲子園の詳細はこちら http://www.kidzania.jp/koshien