優良事業所

株式会社ライトニックス

優れた技術の応用力ニシノミヤ テック プライズ2015

『植物由来の原材料を用いた微細な樹脂製採血針の開発製造技術』

受賞事業所概要

平成14年創業以来、10年かけて安全・簡単・そのままでも廃棄できる使い捨ての糖尿病の血糖値検査器具であるランセット針(指先採血針)等の医療機器の開発のために超微細金属加工技術、超精密射出成形加工技術、量産用省スペース自動組立生産技術を独自に確立し、商品名「ピンニックス®ライト」の量産化を行っています。
蚊の自然科学に学んだこのランセット針は患者の痛みもほとんどなく、医療現場での感染症のリスクもなく、原材料である植物由来の生樹脂は焼却可能で医療廃棄物としての危険性もない画期的なものです。
この技術により中小企業庁長官賞やひょうごNo.1ものづくり大賞に選ばれる等、その技術力は高く評価されています。

主な業務内容

医療機器の製造と販売


株式会社ライトニックス ランセットとは微量採血を行う器具であり、直接人体に触れて皮膚に小さな穴を空ける道具・・・とある。
そのランセット針を金属ではなく、植物生まれの樹脂で作った会社が西宮にある株式会社ライトニックス。この植物生まれの樹脂は、体内で溶けてしまう手術用の糸の原料と同じだという。そんな樹脂が金属の採血針のかわりになるのはなぜ??という疑問を福田光男会長にぶつけてみた。
いくつもの顕微鏡や素人が一目見ただけでは用途のわからない機械類や材料、資料に囲まれた部屋でお話をお聞きした。
「元々は自分の子供のころの注射恐怖症が原点ですが、糖尿病でインシュリンの注射が欠かせない方がたくさんおられます。生活習慣病からの糖尿病だけでなく、遺伝的な糖尿病もあって、子供の時からインシュリン注射が欠かせない子供達も多いのです。そんな患者さんは毎日血糖値を測らないといけません。指先に針を刺して少量の血液を採取するんです。最近は、薬が発達してきて、血糖値を一定に保つために一日に何度も細かく数値を測定し投薬することが推奨されています。結果、採血も日に何度かになります。少量であっても指先に針を刺すというのは辛いですよね。注射の痛みをできるだけ軽減したいという思いで始めました。」
株式会社ライトニックス痛みを軽減する針を作りたいと考えていた時にNHKのサイエンスのテキストに蚊の針のメカニズムを見つけた。蚊は人に「痛い」と思わせると血が吸えない。福田さんはその蚊の針のギザギザの形状と金属ではない針の材質の研究に取り掛かった。
小さい子供でもできるだけ痛みを感じないような針にしたい!!「もちろん自分でもいろいろ調べましたが、周りから助けがやってくることもたくさんありました。そんな皆さんのおかげでこの『植物由来の原材料を用いた微細な樹脂製採血針』ができました。」
すべては蚊の針を参考に、金属でなくても刺さること、痛みを大幅に軽減させることに成功した。
株式会社ライトニックス医療に関係する新しいことを起こすことの困難さは、素人にも少し想像がつく。起業する前は、医療機器を扱う会社で内視鏡を開発していた福田さんだからこそ、その難しさを知りながらも、きっと仲間もいて、段階の踏み方の目算もあったのだろう。ライトニックスを立ち上げて13年になるが、ピンニックス®ライトを世に出すまでの10年は大変だったと振り返る。「まだ、やっとスタート地点に立ったばかりのようなものですけどね。」
試行錯誤の研究や試作の結果、2012年に世界初の植物生まれの樹脂製ランセット針が完成し、厚生省の認可もおりた。現在、材料から製造のすべてを日本で行っていて、傷口が小さく痛みの少ない設計のMade In Japan のランセット針の販売を開始している。福田さんが日本製にこだわるのは、安全性・製造現場の滅菌環境を自分の目で担保したいから。
株式会社ライトニックス福田さんが販売しているランセット針は、プラスチックの小さなカプセルの中に樹脂の針があり、採血するために皮膚に押し付けた時だけ飛び出し、使用後は直ぐカプセルの中に戻るので廃棄時も安全性が保たれる。
さらにクリーンルーム内にある製造工程では人が関わることなく、ランセット一個ずつがきちんと密封包装された状態で出てくる。数を数えて箱詰めした後は、またその箱ごとさらに滅菌する。「医療器具ですから、清潔・安全性には一番気をつけています。一個ずつを密封包装にしてあるのも、使う直前まで清潔を保ちたいからです。」
株式会社ライトニックスピンニックスライトは、3年ほど前から販売を開始し日本国内では検体測定室などで使われ始めている。また、兵庫県薬剤師会などでも新たに取り扱いが決まるなど徐々に国内における取扱いは増えてきているが、国内における流通はまだまだ少なく、現在は輸出がほとんどだという。

国内での流通がなかなか伸びないことを気にしながらも、現在の0.4mmの針から、もう少し太いものや先端の形の違うものの試作も始めている。「現在の血糖値測定よりはもう少し血液量が多く必要な検査に合うものであったり、形の違う先端のものはワクチン予防接種を想定して開発しています。」
社名のライトニックスは、ライト=光・創造を意味し、ニックスには0(ゼロ)とかモノ作りの妖精という意味があるという。0からの創造で世に出た、痛みが軽減された採血針が、糖尿病から腎臓病へ、人工透析と移行していく人たちの軽減につながって欲しいという熱い思いが伝わってくる取材となった。
「人間は生まれ育った場所にいる方がストレスがないと思うんです。地元で事業を起こす人を増やしたいですね。そして、西宮に医療機器の会社を増やしたいと言うのが私の夢です。」

 

株式会社ライトニックス

株式会社ライトニックス

住所:兵庫県西宮市甲東園2-2-6

電話:0798-52-3594

会長・創業者 :福田光男

ホームページ:http://lightnix.net/

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