株式会社ジャパン・フード・サービス[優良事業所顕彰]

技術力・研究開発力の優れた西宮の企業を応援する優良事業所顕彰。受賞企業を西宮流が取材しました。

優れた技術の応用力アプライド プライズ

『食品製造業者として顧客の受注ニーズ・信頼に応える、繋ぎ合わせる卸技術』

受賞事業所概要

昭和52年創業以来37年以上に亘って食品卸売業を営んでいます。
食の安全を確保するために品質管理・衛生管理の取り組みを製造元が確保できるように海外において副材料生産工場と食品加工工場を合弁会社として保有し、また、HACCPの認定を得た工場を持つ海外提携会社と生産委託契約を結ぶことでトレサビリティの確保を可能としています。

そうした品質・安全確保の取り組みや、製造元とのパイプの厚さが、顧客である商品開発や販売もととなるメーカーなどからの信頼・評価に繋がっています。

主な業務内容

輸入畜産・水産加工品の国内販売
国産畜産・水産加工品の国内販売及び輸出販売
国産鶏肉、豚肉、牛肉の輸出販売
国産鶏肉の国内販売 海外産畜産肉の三国間貿易

人の一生は常に岐路の選択

株式会社ジャパン・フード・サービス

「きっと西宮からは離れないだろうと思って、震災後ここ平松町に本社ビルを建てました。」と西宮で生まれ育った山本真作社長。
「実は、私は会社に勤めた経験がないんです。」実は業種の違うお父様の会社を手伝うつもりだったが、意見の違いで別の道を歩むことに。
そんな70年代の後半、その頃週刊誌などで話題になっていたのが『ホロホロ鳥』と『ミミズ』。ホロホロ鳥の生産と販売を主とする会社を立ち上げたのが1977年。「でもね、ああいうものは、二番煎じはうまくいかないんですよ・・・。それに、ホロホロ鳥の肉は、それ自体に味があり日本料理には向かなかったんです。」と当時のことを振り返る。

【製造工場】現場2

その後、卵の販売や鶏肉の販売をしている中で転機となったのが鶏足。通称モミジという食材を香港へ向けて輸出販売するようになった。

そこから中国とのパイプができ、現在のジャパン・フード・サービスの礎ができた。「あの時、ミミズを選択していたら、きっと私の道は大きく変わっていたと思います。」と山本社長が笑う。
今ではジャパン・フード・サービスをフラッグシップカンパニーとして国内に5企業、国内関連会社2企業、海外協力会社3企業の合計10社からなるグループ会社になっている。

工場を持たないメーカーをめざして

研究室2

「最初は、なかなかうまくいきませんでした。中国は、日本よりメンツの国なんですね。それが分かるまで苦労しました。」それでも海外に目を向けると、日本とは距離も近いし広大な土地や資源の豊富な中国が魅力だったという。
試行錯誤を繰り返しながらも、今では鶏肉製品にかかわる副資材も含んでトータルに食品業界大手を支えている。

株式会社ジャパン・フード・サービス

「昔、中坊公平さんの本を読みました。森永ヒ素ミルク事件の被害者救済活動もされていましたが、食品業に携わるものとして何を大切にしないといけないかということを心に刻みました。」
だからこそ、自分たちは食品メーカーだという気持ちで、満足いくものを自ら作ってきたという。「開発から管理まですべて自社で行い、自分たちでレシピも作り製造するところからタッチします。いわゆるお金を産まない部署にも充分に人を送り込みます。」
現在も、中国の合弁会社には日本から品質管理のスタッフを常駐させている。
食については、様々な事件もあった。最近では、マクドナルドのチキンナゲットの問題から、中国での製造過程の問題もクローズアップされたが、これまでもこれからもコンプライアンスを大切にし信用を築いていく会社として自負を持った社員が一丸となっている。

株式会社ジャパン・フード・サービス

Simple is best のモットーを体現

株式会社ジャパン・フード・サービス

震災後更地になっていた平松町の土地に建てられたという本社社屋は外観も中も実にシンプル。
外からは、コンクリートの打ちっぱなしと窓のガラスだけ。建物の中に入ると、ゆったりした廊下やドアは打ちっぱなしのコンクリートに木目が調和している。ここにも、お金を産まないところが重要だという山本社長の気持ちが表れている。

「会社経営でも何事でもSimple is bestが重要です。社屋の空間はできるだけ天井も高く、気持ちのいい空間を作りたいと考えました。使っているのはコンクリートと木とガラスだけです。」
現在本社で働く人は西宮市民率が高いという。「西宮から離れられません(笑)」

きちんと仕事をしていたらお客様の方から選ばれる・・・そう胸を張って答えていただける会社があるのは、市民としても嬉しい!!

株式会社ジャパン・フード・サービス
株式会社ジャパン・フード・サービス
  • 住所:兵庫県西宮市平松町2−32 平松町ビル
  • 電話:0798-36-7160
  • 代表取締役:山本 真作
  • ホームページ:https://www.japanfoodservice.co.jp/

投稿日時 : 2015-01-16 08:25:24

更新日時 : 2023-11-14 11:41:02

この記事の著者

編集部|J

『西宮流(にしのみやスタイル)』の立ち上げ時からのスタッフ。
日々、様々な記事を書きながら西宮のヒト・モノ・コトを繋ぎます。

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