イラストレーター 群青亜鉛さん

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群青亜鉛プロフィール

老いや終末期について、もっと普通に話せるようになれば・・・そんな思いを、カラッと明るいイラストとユーモアあふれる文章にこめてブログで発信している西宮市在住のイラストレーター、群青亜鉛さん。

介護をして感じたことを絵と文で表現 祖母への感謝を込めて発信しています。

群青亜鉛プロフィール

本を出版し、作品展を開催し、介護の現場で働く人や介護中の家族の人たちにも、クスッと笑って元気になってもらえる「ネタ」を届けている。ペンネームは、大好きな色と身体に不可欠なミネラルが由来。その名の通り、見る人の心にやさしく深く浸みこんでいくような不思議な作風である。

新婚1ヶ月にして始まった介護の日々
21年間介護を続ける祖母は現在102歳

突然始まった介護生活にも、若くて使命感に燃える(さらに、本人いわく、はまりやすい性格の)群青さんはたじろぐことなく、熱心に前向きに取り組まれました。

「介護のことなんてまったく人ごとで、人並の知識程度でした。」という群青さん。お祖母様が脳梗塞で倒れて在宅で介護するようになって、いろんな介護サービスの情報を集めては利用してこられましたが、さまざまなハプニングや事故、腑に落ちない対応など、「あれ?」「なぜ?」と思うことがたくさんあったそうです。
その思いを書きとめて発信するツールとして、群青さんはホームページを立ち上げました。1998年のことです。ホームページがまだまだめずらしい頃。もちろんブログなんてまだありませんでした。

介護の一コマをユーモラスに、鋭く描く群青亜鉛さんのイラスト

もともと演劇をしていた群青さん(劇団「維新派」の看板女優だったそうです!)、表現することはお手のもの、文章を書くことも好きで、介護日記がどんどん増えていきました。そのうち、介護の様子や日常の一こまをイラストにして挿入するようになり、ホームページもパワーアップ。味のあるイラストが評判になり、やがて、福祉用具、介護器具の本の挿絵のオファーがくるようになり、NHKラジオ講座のテキストにイラストを連載、理学療法士との共著「介護器具、手作り・改造レシピ集」や「ばあちゃんドタバタ介護格闘記」も出版されました。

なんで?どういうこと?
聞きたいこと、言いたいことを笑いにくるんで

在宅介護も施設に入所しての介護も経験している群青さん。それぞれの場面で、わからないことや気づいたことなどが次々と出てきて、ネタには困らないようです。実体験を伴う群青さんの介護ブログは、同じ立場の、介護家族の人たちの共感を呼ぶとともに、声を代弁し、貴重な情報源にもなっています。

群青亜鉛さんのイラスト

「介護サービスってよくわからないことが多すぎるんです。施設の中の常識は世間とは別ものと感じることがあります。家族も遠慮して言えなかったり・・・。
こちらの思いもしっかり伝えて、介護を受ける本人にとって何が最適なのか、職員さんと一緒に悩めると一番いいんですが。」
思いが強くなると、ついつい「もの申す」記事が増えますが、笑いを誘う絵のタッチとユーモラスな表現で角が立つこともなく、現場の職員さんたちも楽しんで見てくれているそうです。

吐き出してしまおう!「世界で私が一番大変!」

群青さんのイラストは脱力系のゆるーい雰囲気ですが、書かれていることは辛口で骨太。当事者ならではのするどい視点と同じ立場の人へのエールが感じられます。
たとえば、介護格闘記にも収められている一文の中で、群青さんは「私なんてみなさんに比べたら楽な方です」という表現が多いが、これが日本の女性がのびのび介護できない原因と断じています。
しんどい時には「しんどい」「助けてー」と言えばいい。群青さん自身、ホームページに介護の日記を書くことで、煮詰まったものをアウトプットすることができ、随分救われたそうです。
「それもこれも、祖母の存在があったからこそ」と感謝する群青さん。着替えさせている途中でも「ちょっと待って」と中断してスケッチしたことや、おばあちゃんの手を観察して骨格くん(群青さんの絵に登場する骸骨のキャラクター)のモデルにしたこともあったそうですが、そこには孫とおばあちゃんのあたたかな絆が感じられます。

群青亜鉛 作品展

群青亜鉛イラスト展
「骨盤の日光浴 3 ~介護で気づいたカラダとコッカク」

  
介護なんてまだ先と思っている方も、今まさに渦中におられる方も、ぜひご覧になってください。
9月19日(木)~24日(火) 10時半から19時【終了しました】
三宮インフォメーションギャラリー 三宮HATENA!

群青亜鉛さんのイラスト
群青亜鉛さんのイラスト
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