
2009年12月5日(土)
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ひとしきり工場内の見学が終わると、「宜春苑」へと戻ってきた。しかし、後から出発した2班がまだ戻らないため、いつの間にかの建物内の見学時間に・・・。
木目の鮮やかな扉に、錆かけた蝶つがい。これらも、最近の子どもたちには物珍しいのか、うろうろと視線をさまよわせている。
中には「これ、めっちゃかわいい~!」と言いながら写真をとるお母さんも。子ども達もこの時ばかりは「食の宝箱探検隊」と言うよりも、冒険家に近い気持ちだったかも。
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2班が戻ると、今度は壱岐さんによる「お酒が何で出来上がるか」の解説が始まった。もちろん、先ほどビデオや見学で見たとおり、お酒はお米と水で出来ている。そのお米や水の種類などを教えてくださる。
また、ここでは子どもたちから様々な質問も投げかけられた。
「なぜ、お酒を造るためのお米は、削らなければいけないんですか?」と言う質問には、「お米の表面には、たんぱく質や脂質など、たくさんの成分が含まれています。ですがお酒にするときには、その成分が雑味になってしまうんです。だから、お米を削って雑味を省くんです。」と、丁寧に答えてくれた。
今回も、管理栄養士の樋口さんのお話がある。
兵庫県の中に、たくさん食材が描かれた地図を指し「ここに描いてあるものが、兵庫県内で作られている食べ物なんです。」よく見てみると…何と、兵庫県は酒米の生産No.1の都道府県!
「最近、何かとエコと言う言葉を聞きますが、食べ物だってエコが出来る。それが、『地産地消』。その地域で作られたものをその場で食べることが、エコに繋がるんです。西宮にも、北部へ行けばたくさん畑があります。皆さん、西宮の野菜を応援して下さいね。」
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そんなお話を聞いていると、あたりはいつの間にか、何やらおいしそうな匂いが…。
最後に待っていてくれたのは、工場で絞った酒粕でつくる粕汁の試食。これも、細かく言えば、『地産地消』なのかも…?
しかしここで驚いたのは、じつは参加者の中には今までに粕汁を食べたことがない子がいたこと。
「懐かしいお袋の味…。粕汁を食べると、そんな気分を思い出しますよね。」と語った大人もいただけに、この事実も時代の流れなんだろうか…などと考えてしまう。
そして、緊張の一瞬。子どもたちのお箸が、口元へ運ばれる。その感想は…「おいしい!」「あったか~い……」
などなど、嬉しそうな顔で感想を漏らした後は、みんな夢中で食べ続けていた。美味しいものの前では、大人も子どもも大差ないのかも…。
この時初めて粕汁を食べた子も、ほんのり赤くなった頬をほころばせながら「おいしい」と笑っていた。これからは、お母さんお手製の粕汁が、晩御飯の食卓に並ぶのだろう。
途中、この粕汁を作ってくださった白鹿のシェフによるワンポイントアドバイスと、詳しいレシピを配ってくださり、自ら解説してくださった。
その解説によると、おいしい粕汁を作るには、やはりおいしい酒粕を使うのがポイント。そして、このメニューの決め手となる調味料は?と言う質問には「やっぱり、愛情ですね!しっかり愛情を込めて、作ってあげてくださいね^^」とのお言葉が返ってきた。
ほとんどのご家族がおかわりをし、一時では、食堂の窓口に長蛇の列が作られるほどの人気っぷり。気がつけばお鍋の底が見えてきてしまった。「早く行かんとなくなるで!」の声とともに、おかわりをしたお子さんが、最後となり、粕汁は全てみんなのお腹におさまった。
出来上がった杉玉(酒林)は、こうして白鹿記念博物館の入り口も飾っている。
